Tamarmy’s blog

ひたすらBTSのことを。

ー BTS と ENHYPEN と

 BTSが所属するBig Hit Entertainmentと、アイドルオーディション番組を企画するCJ ENMがタッグを組み、約18億円、3年をかけて制作したサバイバルオーディション番組『I-LAND』。BTSがゲスト出演した回を見た後面白くなり、ついつい1回目から最終回まで見てしまった。

 決定した7人アイドルグループは、なぜかとてもバランスの良いメンバー構成でちょっと驚いた。なぜ驚いたかと言えば、最終回、まず世界中のI-LAND視聴者の人気投票によって6名が決定し、残り1名をプロデューサー陣が選ぶというものだったからだ。BTSを作ったあのパン・シヒョク氏が、視聴者人気投票でデビューメンバーを決めるとは!あの素晴らしいバランスの7人を育ててきた氏が、最終的に単に上から順番の人気投票で決めるなんて…と思っていた。グループのバランスはどうなるんだ!?

 6名が視聴者投票で決定した時点で、残った3名の中には誰もが認める実力者日本人のケイがいて、彼が6名の中に入らなかったことは会場の皆を驚かせていた。しかし、最後の1名でプロデューサー陣が選んだのは、別のファイナリストだった。私は、自分が「当然この子よね」と思っていたメンバーだったから驚かなかった。彼はソヌというのだけれど、彼が入ることで、このグループがやれる楽曲の幅がぐんと広がる。そしてバランスが良い。キャラクターや役割が被らない。7人グループの名前は「Enhypen」だと発表された。パンヒショク氏は、このEnhypenの7人が決定した後、1列に横に並んだ時に眼鏡を少し浮かせて、ステージ上の7人全体のバランスをチェックしていた。私は彼が満足して頷いたように見えた。とても印象的なシーン。ああ、これだよなと思った。7人でステージに並んだ時、ひとつの”絵”として美しくなければならない。きっとパン・シヒョク氏にはこの時判るのだ、“いけそうか否か”。これは、歌うま決定戦でもなければ、ダンス選手権でもない。7人のアイドルグループ、7人のチームをつくるのだ。ケイはイケメンで実力も魅力もあるけれど、あの6人にケイを入れると、バランスは良くない。ビジュアル的にも年齢的にも。役割もヒスンと被る。番組終了後、日本では、ケイが選ばれなかったことに憤慨している人たちが多い。その原因となっているある一件があるのだが、その話は長くなるのでとりあえず脇へ置いておく。

 プロデューサー陣が最後にソヌを選んだのは、あくまでも7人のバランスを見ての判断で、たぶん全員一致の意見だったはずだと思う。この企画は“グローバルアイドルのデビュー”が目的だ。ちなみに、BTS防弾少年団としてデビューした時は違う。当時のKPOP界は皆世界を狙っていたが、まだ大手事務所ではなかったビッヒは、世界を相手にする戦略を立てていたわけではなかった。ARMY新参者の私は、アメリカ在住の音楽評論家キム・ヨンデ氏の著書を読んで、彼らの歴史と当時のKPOP界を勉強した。BTSの歴史を調べもせず、今の結果だけを見て最初から世界狙っていた風なことをTVで語るコメンテーターが多いのがいやだが、まあ、こういうことは有名になればしかたないから、置いておこう。

 一方で、I-LANDは最初から世界を見ている。世界の音楽市場における韓国内の市場がどれほどの割合だというのだ?ちなみpart2の情報。BTSの世界的成功を研究した、ハーバード経営学教授の報告がある。その中の、KPOPにお金をかける国ランキング、日本は10位、1位はUAEらしい!その他の国は忘れたが、韓国が10位以内でないことは確か。UAEってコンサートも行われてないのに、アラブの石油王たちは、何をそんなに買っているんだ?音楽市場ランキングは、1位アメリカ、2位日本だというイメージだったけれど、“KPOP”というジャンルになると違うのだなと思った。それでもKPOPグループが日本市場を大切にする理由は他にあるのだが、その話は置いといて、とまあこういう状況だから、I-LAND制作陣が、韓国内の評判は関係ないとは勿論考えていないだろうが、デビューさせるメンバーを国内のファン感情に忖度して判断する、なんていう次元の産業ではもはやない。

 

 最終回もゲストで出演していたBTS。デビューが決まったメンバーに向けてのメッセージでジミンが言った。「デビューしただけでは、まだ何者にもなっていない。」「残ったメンバーも諦めなければ可能性がある。」うん、ホントにこの場に相応しいコメントだ。“デビューすることがゴール”なわけではない”。何か全体的に、ここがゴール地点だと勘違いしているような空気を察したのだと思う。

 このI-LAND視聴者投票は、正確な数は忘れたけれど、とてつもない数字だった。ただ単に投票しているのではなく、この数カ月推しのメンバーを応援しながら、すでに完全に“ファン”と化していた。まだデビューしていないアイドルの卵にこんなにファンがつくとは!だからきっと“売れる”ことは間違いない。でもそれがいつまで続くだろう?このアイドル競争の中で、売れ続け、そして生き残るのはどのグループか?それはまだわからない。判っているのは、BTSが本物であり、これからも売れ続けるということだけ。

 ケイは2人組(イメージとしては東方神起)の方が良いと思う。高身長で見映えも良くて彼に劣らない実力があるパートナーを組ませるといいんじゃかいか、なんて素人考えで思ったりする。(余談だけれども、Enhypenのセンターは誰もがヒスンだと考えるだろうけど、私はジョンウォンがいいと思う。)Enhypenとしてデビューするヒスンは、今絶大な人気を誇るTXTのメンバーと、過去そのデビューを争って、結局選ばれなかったビッヒ練習生。その時はショックだっただろうし、TXTが売れていくのを見て悔しさで涙を流したこともあったと思う。その後、ただひたすらに努力して、そして手に入れたEnhypenのデビュー。彼は、I-LANDのコンセプトテストの楽曲を選ぶ際に、自分のテイストではないだろうと思われる、“爽やかでかわいい”曲を選んだ。後でケイに「どう練習は?辛くない?」というような言葉をかけられ、「うん、でもアイドルは何でもやれなきゃ。」と答えたのが印象的だった。ソヌにとっては“水を得た魚のような”キュートスマイルを連発する曲が、ヒスンにとっては、慣れないし恥ずかしいし難しかったのだ。現在のTXTの楽曲テイストを考えると、彼の言動の理由が良く解かる。何しろ彼は、TXTは手に入れることができなかったが、Enhypenは手に入れた。「TXTの選抜で落選したことは、今あなたにとってどんな意味を持ちますか?」と聞いたら、彼は何と答えるだろう? TXTよりもEnhypenの方が断然彼には合っていると思うけど?あの時の落選は、必要な出来事だったと思ってない?

 私はEnhypenの7人の活躍にとても期待している。それは7人のキャラクターがとても個性的で、しかも奇跡的に、誰も被ることなく絶妙にバランスがいいから。ビジュアルが良くて、歌とダンスが上手い子が集まれば売れるってもんじゃない。もちろん上手いことは必要条件ではあるが。奇跡的に集まった7人、ということは、奇跡ではなく必然ということ。神が選んだということだろう。I-LANDの最終回、司会者からコメントを求められたBTSのテテは、途中で話がわけわからないところへ行ってしまい、隣に座っていたリーダーRMにマイクを渡して後ろを向いて笑いをこらえていた。マイクを受け取ったRMは「すみません、うちの子が故障してしまいました。」と言ってその場を終えた。ああ、これよこれ。いや「え、そんなとこ?」と言われそうだけれど。こういう緊張が支配する場面で、全員がすばらしいコメントが言える、そんな完璧な姿ファンは求めていない。“完璧”は拍手はされても愛されはしない。もし、Enhypenなら?きっとジェイが、彼らしい一言を言ってくれるだろう。ちょっとした笑いを起こしてくれそう。彼は「アイドルは、いつも可愛くてチャーミングでなければならないとは思っていない。」と言っている。「自分のありのままを表現していきたい。」と。そしてソヌは、何かほっこりするようなこと、でもとても大切なことを言ってくれそうだ。彼の印象的な場面は、第一回目の放送で行われた最初のテスト。候補者が2~3人組になり、歌とダンスを披露して、他の候補者たちに合格の可否を決められるというものだった。ソヌたち3人組は、すでに合格定員オーバーとなった状態の最終組。動揺する彼以外の2人に、ソヌが言った言葉を私は忘れない。「とにかく、皆を笑顔にしよう。」その“皆”は今ライバルで、自分たちをジャッジしようとしている人たちだ。もしかしたら、ここで落選して終わってしまうかもしれないのに。“皆を笑顔にする”これってアイドルの真髄ではないだろうか?こういう危機的状況で、こんなことが言えるソヌ。最終回でプロデューサー陣に選ばれる(彼らがこの言葉を聞いていたかどうかはわからない)のは当然である。数年後、彼は「あの時選ばれたのは正解だったね。ソヌのいないEnhypenなんて考えられない」と絶対思われているはずだ。

 そして、ピリリとする言葉を言ってくれるのはだれだろう?リーダーのヒスン(勝手にリーダーにしたけれど)じゃなくて、以外にマンネ(年が一番若い)のニキ(ちなみに日本人メンバー)が的確なことを言ったりして?ニキは、I-LANDに参加する時の自己紹介コメントに「10年後はビルボードのステージに立ちたい」と書いた。幼い頃からダンスをやっていて、キッズダンサーとしてすでにステージ経験もある彼は、自他ともに認めるダンスの実力を持つ。キレッキレの思わず目を引く魅力的なダンスだ。BTSダンス長のJ-Hopeもその才能を認めていたから、将来、韓国の歌謡祭なんかで二人のダンス共演なんてあるかも?と思うとワクワクする。現在15才のニキ。これから成長するにつれて、そのダンスに艶と色気が出てくるだろう。何か彼は”大化け”しそうな気がする。とても楽しみだ。

 神に選ばれた(かもしれない)Enhypenが、もし本当に、10年後ビルボードのステージに立ったら?ニキの夢が叶ったら?そうしたら、AmebaTVで、まんまと罠にはまってI-LAND見る為に課金して、手に汗しながら、ドキドキしながら見ていたあの時間を、いろんな想像をしながら今楽しんでいることを、全て思い出して泣いてしまうだろう。

 一方で、I-LANDを見ながら、もしこの中に、デビュー前のBTSメンバーがいたら、どうなっていただろう?と思った。BTSの成り立ちは全く違うのから、当てはめて考えるのは無意味だけれど。でも7人全員落ちている気がする。ジンはダンスが苦手だったし、グクは最初恥ずかしくて人前で歌えなかったらしいし。世界一美しいあのテテだって、デビュー前にEnhypenのメンバーたちと争って視聴者投票で勝てただろうか?BTSはまず、ラップの才能が抜きんでていたRMが決まっていた。パン・シヒョク氏は、グループの全体像を描きながら、他の6人を当てはめていったのだろう。7人が初めて並んだ時も、眼鏡を少しずらして7人を眺め、頷いただろうか?

 最終回、言いようのない緊張の中、まるで天国か地獄行きかの宣告を待っているかのごときI-LANDメンバーたちを見て、BTSの皆は何を思っていたのか。やっぱり自分たちのデビュー前のこと?天国行を宣告されたジェイクが、“メンバーの中で一番練習生期間が短かった”と司会者から紹介された時に、テテがジミンの肩に手を置いたのを私は見逃さなかった。ジミンは一番後に遅れて練習生になった。睡眠3時間で来る日も来る日も練習に明け暮れた。彼は、もともと現代舞踊をやっていて、地元の学校ではとても優秀な生徒だったけれど、HIP HOPのダンスのリズムがそれとは全く違っていて、癖をなくすのに相当苦労したそうだ。今では信じられないが、デビュー決定まで何度も落とされそうになったらしい。今のBTSにもしジミンがいなかったらなんて、考えられない。言うまでもなく7人全員が必要不可欠だ。

 私は、BTSは次のグラミー賞にノミネートされるだろうけれど、受賞するのはまだ先で、それは、兵役の期間があってカムバックした後だと思う。(それにしても、アジア人がグラミーとるなんてそれは本当に奇跡みたいな事件。最近なんとなく、それが当然だというような空気になっているが、ホントに奇跡的な偉業なんだ、と言いたい。)次で賞を獲れなければ賛否両論巻き起こりそうだけれど、彼らのゴールはグラミー賞ではない(と、私は思う。)7人の人生はまだまだ長く、その活躍もずっと続いていくのだ。早く獲ることが彼らにとって良いこととは限らない。あせらないでいい。

 そして10年後は、きっとノーベル平和賞だ。私はこう思っている。神に選ばれたかもしれないEnhypenに対して、BTSは、神が造ったグループだと。7人がこの世に誕生するところから、神の計画だったと。そして、その理由。神が彼らに与えたミッションは、彼らが考えるよりも、多くのARMYが考えるよりも、その他世界の人々が考えるよりも、もっと大きくて尊く、そしてもっと遠くにある。そこまでの道のりはきっと順風満帆ではなくて、もう音楽を続けられないと思うような事件もあるかもしれないし、自分に課せられた試練を呪う日もあるかもしれない。一部のARMYたちが離れていくこともあるかもしれない。でも、それでもまだたくさんのARMYたちがずっとそばにいて、変わらず愛し、応援しているはず。私を含めて。

 私が想像できるのは“ノーベル平和賞”までなのだ。それが10年後20年後だとして、その後のゴールは何だろう?ずっと7人で音楽活動を続けて、40代で皆家庭を築いて、家族連れでIn the SOOPとか? そういえば、テテが7周年パーティの時に、将来7人で何をしたいか?という質問に「皆の子どもが見たい。」って言っていた。 テテらしい。実は7人のゴールはそこなのかもしれない。神から与えられたミッションを終えて、最後には“普通の人”になって、それでも7人は家族のように仲良く、それぞれの新しい家族とともに、それはそれは幸せに暮らしましたとさ。

 ああ、でも、残念ながらそれを確かめることはできそうにない。還暦マイナス5才の私は、そこまで生きていないだろうから(笑)

 とにかく、ノーベル平和賞を獲得するところまでは見たい。その時には、この文章を読み返さなければ。そして、彼らを見て感動して、笑って、愛して、応援してきたそれまでの日々を思い出しながら、涙したい。

ー『Dynamite』がもたらすのも

 初の英語歌詞のDynamiteがビルボードシングルチャートHOT100で2週連続の1位を達成した。BTSの7人が喜んでいる姿を見て本当に嬉しかった。大したことはやってない自分はさておき、世界中のARMYさん、時間とお金を目いっぱい使って努力された方に「お疲れ様でした」と言いたい。特に、長年サポートされてきたARMYさんたち。初期のころの苦難を、7人のメンバーとともに戦ってきたARMYの方々に感謝と拍手を送りたい。今の彼らがあるのは、ホントに皆さんのおかげなのだから。

 まさに世界中で爆発したDynamite。より大衆にアピールできるこの曲で、知名度も上がってファン層も確実に広がる。世界制覇だ。『I NEED U』が第一のターニングポイント、この『Dynamite』は第二のターニングポイントとなるだろう。この曲によって、世界中の老若男女、今までBTSを知らなかった人たち、名前は知っていたけれど、素通りしていた人たちが、彼らの魅力の扉を開ける。多面的・複合的なBTSの魅力は、性別年齢関係なく、誰しもの心のどこかを揺さぶるはず。そして、確実にその何割かが、その魅力の“沼”に入ってしまうのだ。

 このヒットの理由のひとつには、やはり英語の歌詞だということがある。RMも、成功の理由として言葉の障壁のハードルが低かったことを上げていた。そういえば、確か去年のグラミーのレッドカーペットでのインタビュー。「英語の曲は出さないの?日本語の曲は出してるのに?」と質問されていた。その時のRMの答えは、YesともNoともつかない曖昧な返事だったと記憶している。この時のインタビュアーがなぜそんな質問をしたかと言えば、それはもちろん「日本なんてちっちゃい国じゃなくて、英語圏という大きなマーケットに合わせて曲出せばいいのになんでやらないの?」ということだろう。音楽市場で一番はアメリカだし、世界で売っていくために英語の楽曲が必要だという意見はわかる。とは言うものの、BTSは、英語圏において韓国語で歌って勝負して、その勝負に勝ってきた。アメリカで売るために現地化するという従来のKPOP界のやり方をやらなかった。アジア系アメリカ人をメンバーに入れたりすることもなかった。事務所のパン・シヒョク氏は、過去、韓国語アルバムでの海外進出について「米国進出のために、英語の歌を発表するのは私たちのやり方ではない。Kポップ歌手たちに英語を教え、米国の会社と契約するのはすでにKポップではないと思う」と語っている。RMは「2015年からビルボードの順位を上げてきたが、そのために何かを計画してきたわけではない」と発言している。

 アメリカでの勝負において、他のKPOPグループがやってきたことをしなかったこと、それが差別化を産み、成功の理由のひとつにもなったと言える。韓国人としてのアイデンティティを守ってきたことが、シビアなアメリカ人に、媚びない姿勢=本物と映ったという側面がある。新人ARMYの私は、そういったアメリカでのファンダムの形成の歴史を、キム・ヨンデ氏の著書「BTSを読む」で知った。私は、音楽に詳しいわけでもシビアな感覚をもっているわけでもない。しかしそんな私にも、彼らの中に宿る、自分たちのアイデンティティに真摯に向き合う魂を感じた。それを肌感覚で感じた。だから、安易に英語の楽曲を出すことはして欲しくないな、と実は思っていた。

 しかし、とにかく『Dynamite』は良かったし納得した。英語の歌詞にすることで、世界のより多くの人へ言葉の障害なしに届けることができるし、口ずさみやすくもあるし、振付も従来とは違って真似しやすいものになっているから、皆がすでに聞かされているこの曲を出す“目的”と、合致している。それに、このポップで明るいメロディーには、韓国語より英語の方が合うだろうし。とにかく“一緒に歌って踊って楽しもう”という彼らのコンセプトに共感できた。ホントに世界を明るくできたんじゃないかと思う。英語の楽曲を出す目的が“英語圏制覇”ではなかったことに安堵している。

 ただ、ここで思う。RMがこれまでに度々言ってきた“音楽が言語や人種の壁を超える”ってどういうことだ?歌詞がわからなくても、「音」を「楽しむ」ことはできる。でも、歌詞に込められたメッセージは、その意味を解かること必要だ。世界中のARMYたちは、韓国語の歌詞に込められた物語を、自国の言葉に訳して読んでいる。日本語のみでリリースされる楽曲もあるけれど、本国にはそれに反対するARMYは少なくない。これは、単に外国語で歌うことの非難とは違う意味を持つ。日本でも、やらなくてもいいんじゃないかと思うARMYもいる。私もそうだ。かと言って、日本語を練習して歌ってくれることに嬉しさを感じないわけでは決してないし『Stay Gold』が世界で売れたこと、韓国のグループが日本語の歌を広めてくれたことに感謝、なのだけれども。何かもやもやとしたものがある。“音楽が言語や人種の壁を超える”に賛成だ。RMが語る言葉はいつも私の胸を熱くする。でも、それはどうやったら実現するのだろう?きっと、RMにも答えがまだ出せてないのではないだろうか。

 彼らの存在は、この21世紀の世界の音楽界において大きな意味を持つ。“アメリカ、白人、英語”が支配する世界を多様化し、過少評価されているマイノリティにチャンスを与える、そのきっかけを作れるのは、この10年では彼らしかいないのでは、と思う。アジア人として私はそれを期待し、その後押しをする巨大なファンダムARMYの、ほんのひとつの小さなかけらである私も、できることをやりたいと思っている。それは、英語ネイティブの人たちのアジア人蔑視に屈辱を感じた経験がある私の、ささやかなリベンジでもあるかもしれない。

 先日、韓国のニュース番組に出演したBTS。インタビューで、次なる目標を聞かれたSUGAはとうとう「グラミー賞のノミネート、そして受賞」と、かなり遠慮がちな言い方ではあったけれど、はっきりとコメントしてくれた。思わず拍手した。ホントにうれしい。彼らだってそれが厳しい挑戦なのは解かっているはずだ。「次はグラミー賞!」と安易に言う人たちもいるが、壁は厚いと思う。グラミーはビルボードとは違ってファンダムの力ではどうにもできない。“業績”でなく“音楽性”を重視するというコンセプトで、結局は受賞者を決定するボードメンバーの主観ということになる。そこはかなり保守的と言われているし、黒人アーティストは難しい、いやその前に女性アーティストは不利とすら言われる。非英語圏の歌手には、例え英語の曲でもかなり難しいはずだ。昨年、他歌手との共演でBTSがその舞台に上がれただけでも快挙だった。

 この『Dynamite』は、閉鎖的なグラミー会員たちの棲み処を、その偏見を、爆破してくれただろうか?世界の音楽界の賞を考える上で無視できない存在だと思わせることができただろうか?アジア人もなかなかやるじゃないかと気づかせることができただろうか?ノミネートされるだろうか?それとも、非英語圏の楽曲に与える賞を新しく作るという意見が出るだろうか?そうだとすれば、コロナ禍の世界を明るくするだけではない、この曲の役目、世界の新しい扉を開くという役目を担ったということになる。

 そして、いつか、近い将来BTSがグラミーの大賞を受賞する時は、それが韓国語の曲であって欲しい。賞なんか関係なく作られた、韓国人としてのアイデンティティを頑なまでに携えた曲でそれをやり遂げて欲しい。それが、この奇跡のような7人の、神から与えられたミッションのような気がする。

ーアイドルになるために生まれてきた子、キム・テション

 V、テテ、キム・テヒョン

神の最高傑作。

「もしBTSになっていなかったら、僕は、おじいさんの跡を継いで農業をやっていたと思う」いや、あり得ない。アイドルとして生きるのは、あなたの天命だから。

 1.その顔(静止画)

 テテの顔は、「ザ・アイドル顔」ではないと思う。アイドルらしいのは、グループ内でいうと、グク(ジョングク)の方だ。黒目がちのクリンとした目に、上唇の山と口角がはっきりとした、小さくてかわいい口。前歯2本が大きくて、ほんとウサギさん。自他ともに認める“ワールドワイドハンサム”のジンもアイドル顔。正統派イケメン。それから、実はJ-HOPEもアイドル顔だと思う。グループにイケメンが多すぎて、あまり話題にならないけれど。

 テテの顔は、多国籍な雰囲気を持ったモデル顔だ。まるで、ギリシャ神話から現れた女神のようでもある。20代のころ訪れた、イタリアのウフィツィ美術館で見た、ボッティチェリの絵を想い出す。ボンボヤseaon4の中で、ジミンが、シャワー後のテテの顔を見て、「テヒョン、ハンサムだね。」と思わず言った場面があった。そのシーン、テテはカメラにせを向けていたから、残念ながら視聴者の私たちにその顔が見えなかったけど、長年いつも一緒にいて慣れていて当たり前のようなジミンが、そして、すっぴんで油断している時ですら、ふとそんな一言が出るほどきれいなんだなあ、と思った。

 CGVと呼ばれる彼の顔面は、時々本当にCGのようだ。ある美容整形外科医が、彼の顔の造作は完璧だと言っていたらしい。でも、実は完璧ではない。彼の目は、右は一重なのだが、左だけうっすらと二重で、時々くっきりと線が入っていることがある。一重か二重かは、好みの差であるけれど、美しさの条件は基本的に左右対称。神がもし“完璧な顔”を造ったのだとしたら、両目対称だったはずなのに。

 この片目だけ二重は、どうやら初めからではなく、2016年頃(?)に発生したらしい。で、私は考える。20歳を超えて、彼はあまりに美しくなり過ぎたため、神が、彼の顔に少し人間らしさを加えることにしたのではないか、と。アンバランス=不完全、それが人間味を感じさせる。人間は完璧を追い求めるが、結局完璧を愛さない。

 顔に限らず、左右対称であるものは、見る者に格式や品や安心感を与える。非対称はその逆だ。テテの左右アンバランスな目は、人に無意識に不安感や焦燥感を与える。心理学では、揺れる吊り橋を渡るなどの経験を誰かと一緒にすると、その人を好きになってしまう傾向にあるらしい。橋を渡る時の不安が恋のドキドキと同じ波長だとか。このアンバランスさは、人に焦燥感を与え、それが、恋い焦がれる感覚を引き出すのかもしれない。

 神は「完璧な顔」を造ったのではなく、「恋しい顔」そして「愛される顔」を造ったというわけだ。

 

2.その顔(動画)

 静止画から動画に変えよう。ステージ上で動く彼の顔面の美しさ。左右非対称の三白眼の大きな目は、その時々によって様々に雰囲気を変える。対象物を射抜くような鋭さだったり、愛撫するようなエロスであったり、いたずらっ子のような無邪気さ、物憂げ、コミカル、漫画チック。それから、よく動く特徴的な唇。笑うと大きなハート型に!左右非対称に開けるのもお手の物。こんな表情豊かな唇を見たのは初めてだ。

 それから、これを忘れてはいけない。テテは、舌を出して唇を舐める癖がある。一般的にこの癖は、不安や緊張の表れとされている。実際テテがそうなのかはわからないが、私にはこれが、野生動物の舌なめずりに見える。そして、私はこの癖が好きだ。品の良いお金持ちの御曹司なら、矯正されるべき癖だろうけど、彼は「世界中で愛されるアイドル」として生まれてきた。品が良すぎてもいけない。「舌なめずりなんて、いけない子ね。」って感じは悪くない(笑) 

 

3.そのキャラクター

 “四次元5歳児”テテの愛称。“四次元”は、日本でいうところの“不思議ちゃん”の韓国での呼び名らしい。人がギャップに惹かれるのは知っているから、例えば、マンガの中で“最高のアイドル”のイメージを考えるときに「イケメンなのに、けっこうおっちょこちょいなところがあって、そこがかわいい。」くらいのアイディアは、私たち人間でも出てくるだろう。でも、テテのあのヴィジュアルと“四次元5歳児”というキャラクターのコラボ。これは神技だ。この神の妙技に私はひれ伏す。

 7周年のセンイルパーティで“今後他のメンバーと何がやりたいか?”という質問に、テテが答える。「みんなの子どもに会いたい!」メンバー数人が笑いながら突っ込む。(うん、よく見る光景だ。)ジンが「20年後もみんなで一緒にいたいです、ということです。」と意訳する。日本のTV番組BTS JOURNYで、「今までの活動で印象に残っていること3つは?」という質問に、3番目の答えとして、「DangerのMV撮影で自分の髪を切ったこと」と挙げる。そして、メンバーの笑い、からの「え?何がおかしいの?」的テテの真顔。(はい、これもよく見るやつね。)カツラの髪を切ろうとして自分の髪を切ってしまったらしいのだが、メンバーは「斬新だね。」「独特な答えだね。」とざわざわ。その後「たぶん、すごく腹が立ったので記憶に残っているんだと思います。」と言うテテ。(それを3番目に入れてきちゃったのね。いいのよ、テテ。あなたは、その時思ったままを言えばいいの。何か皆が納得するようなカッコイイこと言うとか、そんなことはどーでもいいのよ。)”走れバンタン”では、みんなで声優に挑戦した回で、他メンバーの完成映像を観る時、口をポカ~ンと大きく開けて画面に集中。(姪っ子がまだ小さかった時、ディズニーのビデオ見る時こういう顔してた。)5歳児から7年経っているから、今はもう12歳になっているかと思いきや、5歳児のままだった(笑)いや、いっそ、一生5歳児のままでいてくれ、と思っているARMYは私だけではないはず。この“四次元5歳児”エピソードや映像は、それを愛するテテペン(テテファン)たちの手でネットに大量にアップされている。ホントにありがたい。でも、これらの視聴は、夜中から始まり、止める決心がつかないまま朝になる。危険。それに、不思議ちゃんではありながら、人に対してとても細かい気配りができたりする。このへんのエピソードもたくさんネットで見れるから、また眠れない夜がつづくのだ。

 5歳児ゆえか、テテは、人に対して壁を作らず誰に対しても気さくだ。彼にとっては、たぶん人類皆、いや生物皆お友だち。絶対動物と会話できると思う(笑)そういえば、その美しい顔にできたニキビさえ、“新しい友だち”と呼んでいた。もはや生物以外でも友だちになれるテテ。

 ARMYに対してのエピソードで私がとても驚いたことがある。それは、育ての親である彼のおばあ様が亡くなったことを、コンサートで打ち明けたシーン。それは報告というような短い言葉ではなく、ふたりの思い出や、おばあちゃんからの言葉など、涙を浮かべながらとつとつと語り、そして、最後に「ARMYの皆にも、僕のおばあちゃんのことを憶えていて欲しい。」と言った。それは、“アイドル”から“ファン”への言葉ではなかった。元気がないのを心配している友だちに、自分の気持ちを打ち明ける時のそれだった。彼にとってARMYは“友だち”なのだと、本当にそう思った。

 彼は幼少期に農業を営んでいる祖父母と暮らしていたという話はARMYなら皆知っている。テテ本人は「子どもの頃は弟妹とあまり性格が合わなかった」と言っているから、それが理由とも思われている。これは私の想像だが。弟と妹は、彼の特異な感性についていけず、子どもながらの摩擦が多かったのだろう。テテが弟だったらまた違ったかもしれないけど。私は、両親や祖父母の方々が、彼の個性を守るため、自由にその感性を伸ばしていけるように、弟妹と一時期離して田舎で育てなのではないかと思うのだ。RMもそうだ。最初テテをどう扱っていいかわからなかった。それこそエイリアンに見えただろう。でも、RMはもう子どもではなかったし、自分とは真逆のテテとの関係性を作っていきながら、彼からも多くを学んだ。テテと弟妹の関係も、大人になってからは良好のようだ。テテのご両親と祖父母は、本当に良い決断をなさった。彼の特異性を解き放ち、自由に開花させた。“Let it go”。今や世界中から愛されるその個性を、育んでくださった。

 最後にもうひとつ。彼の内面は、実はとても繊細で傷つきやすいように思う。私は“Fragile(壊れやすい)”という言葉をイメージする。彼の特異性の一部である純粋さは、この社会の中では、生きにくさを生む。だから人は、その純粋さを手放すことによって、それを回避しようとする。一般人には計り知れない闇があるだろうその業界では、この純粋さは危険かもしれない。しかし彼の純粋さは、メンバー7人の絆で守られてきたし、これからもきっとそうだろう。それによって、メンバーを含め私たちは、彼の純粋さを永遠に愛することができるのだ。そして、逆にテテは、純粋さが時として刃物となって相手を傷つけることもあり得ると、学んだこともあったのではないだろうか。「自分のことより、グループのみんなのことを考えると、正しい行動ができます。」と言っていたテテ。成長して大人になった。

 そう、だから、テテは、もう5歳児のままではない。当たり前だけど(笑)

 

4.そのパフォーマンス

 丸みを帯びたどこか女性的なテテの身体のライン。衣装によっては時々それが垣間見れて、ドキッとする。中性的な色気。声は、KPOPの歌手の中でもかなり個性的なバリトンボイス。アイドルの声っぽくはない。音域は広くて以外にもかなり高音が出る。“Stigma”のファルセットには驚いた。とてもきれいだ。独特の温かみと優しさで包み込むような低音。儚さが漂うささやく歌声。

 そして、あのエモーショナルなダンス。ああ、そのすばらしさをどう言葉で表現したらいいだろう?「彼のダンスには表現力がある」という言葉はピッタリこない。「こう表現しよう」という意志は感じないのだ。演技でもなく、努力して手に入れた技術という感じもしない。(努力してないという意味ではない)曲と歌詞とその時の感情が一体となったダンス。野生的だ。そう野生的で動物的なダンス。もちろん、カメラでチェックして、もっとここをこうしようとかのプランを考えたりはするのだろうけど、ステージの上に立つと、ただ、その瞬間の感性に身を任せているよう。

 振付を覚えるのも早いんじゃないかと思っていたら、あるインタビューの中で、ダンスリーダーのJ-HOPEが「振付を一番早く覚えるのはVです。」と言っていた。彼は、頭で覚えるのではなく、体と感情に振り付けを染み込ませているのだろう。だからパフォーマンス中は、ただ自分の感情のまま踊っていられる。同じ曲でもステージによって違う顔を見せる。彼のパフォーマンスにはいつもアドリブ的なドキドキがあるのだ。

 でも、これが行き過ぎると全体の絵を乱すのかもしれない。J-HOPEから、振付を基本通りに踊るように注意されている場面を見たことがある。「あまりアレンジしないで」と。振付を正確に踊ることは7人でのパフォーマンスにおいて大事なことだろう。でも、予定された“正確さ”を美しいと感心する一方、何か予定されていない“驚き”に心惹かれるのも事実なのだ。また、リハーサルで、ちゃんと踊ってなかったことをマンネのJKからたしなめられているシーンも見たことがある。「リハーサルって何のためにあると思ってます?」と。テテはこう言った。「何なの?」(あら、質問で返しちゃった?《笑》)その後のJKが非常に真っ当な答えを返す。(はい、JK、あなたは正しい。リハーサルで、セットの台の上でクルリンするとこ、しなかったりするもんね。パジャマ(?)とサンダルでリハーサルやってる姿も見たことある。本番中でも、たま~に、ごくたまにだけど、後ろの位置で「あれ?今のちょっと手抜いてなかった?」って思うことが、無きにしも非ず。でも、ここぞという時のキメの超絶カッコ良さは、JK、あなたも知ってるでしょう?う~ん、ちょっと大目に見てくれないかなあ。テテにはテテの流れっていうものがあるんだと思う、うん。)

 そうなのだ、曲中にカメラから抜かれる時のその、アップや全身の“キメ”は、いつも私をうっとりさせ、ため息をつかせ、時に脳天に衝撃を与える。これは、テテが神から授かったギフト、誰にもまねできないのだ。

 

5.結局のところ

 いろいろ述べてはみたけれど、言葉が追い付かない。テテペンさんたちが、「もう、“かわいい”と“かっこいい”という言葉しか出てこない。」とよく言っている。解かる、よく解かる。

 結局のところ、テテは、「神が造られたアイドルとしての最高傑作」なのだ。

 

 

―還暦マイナス5才、ARMYになる

世界はコロナ禍、その最中に、私はBTSの魅力にとりつかれてしまった。

 

“アイドル好き”ではない。今まで誰かのファンクラブに入ったことがあるのは、ダ・パンプだけ。沖縄出身4人のオリジナルメンバーのころだ。メンバーのひとり忍が脱退したころ止めた。

KPOPファンというわけでもない。確かに、日本のアイドルと比べると、歌やダンスのうまさはプロフェッショナルでカッコイイと思う。しかし、どのグループも同じに見えて、量産型…そんなイメージ。それが、BTSには何か違うものを感じた。KPOPの歌番組で見た“ON”のパフォーマンス。この子たち誰?防弾少年団って名前は聞いたことある。ONのMVを見る。ネットでメンバーの名前と特徴を覚え、で、またONのMVを見る。他の曲のMVやネットに上がっている映像もランダムに見た。コメントにARMYって出てくるけど?ARMYって?

 最初にONのパフォーマンスを見てから1週間後、私はすでにARMYになっていた。

 でも実は、ARMYになった後、まだ迷っていた。この年齢だし、今さらアイドルにはまるなんて…ねえ。しかも、コロナの影響で仕事の危機を迎えるかもしれないって時なのに。「他にやることあるでしょう?」自分が自分に言う。

ネットでちょっとだけ何か見よう。でもその度に「次こんなのどう?」っておススメの映像がスタンバッっていて、終わりがない。ファンクラブには入ったけど、ホントに“そこそこ”にしなくては…。

他のARMYさんたちが“沼”と呼んでいた、BTSの魅力の世界…何かはまると大変なことになりそうと思いながら、遠目から見ていたその“沼”に、すでに片足入れている。

ああ、もう“好き”を止められない。見れば見るほど、もっと見たい。知れば知るほど、もっと知りたい!

 

BTSのリーダーRMが“あなたが必要なときに僕たちと出会う”というようなことを言っていた。今の私には、BTSの7人が必要だってこと?これは神様のギフト?

そして、覚悟を決める。「今さら」とか「いい年して」とかの外野の言葉なんてどうでもいい。自分の気持ちに従おう。

この底なし沼に、頭まで浸かりきってやろう。

 

それからは、彼らのこれまでの歴史を知るために、様々な出来事や作品を時系列に見ることにした。年表も作った。今までのアルバム、受賞した賞、問題となった事件など、それぞれ何年の何月か。ボンボヤもビハインドシリーズも全部観た。まだまだやりたいことがある。韓国語の歌詞やメンバーのインタビュー記事やコメントを日本語で確認したいし、ネットにはまだまだ見たい映像が山のようにあるし、BTSのことに関して出された書籍も読みたい。これを機会に韓国語の勉強もしてみたい。SNS関係には弱いけど、現在進行形の情報にもついていきたい。

仕事と家事の合間に毎日BTS。日ごと彼らへの熱が増していく。ああ、時間が足りない!

 

これから私、どうなっていくのだろうか?

「神のみぞ知る」だ。

 

ところで、

あなたは今どのあたり?

この“沼”の存在に気付いた人?

遠目にそれを見ている人?

片足入れちゃった人?それとも両足?

 

まあ、とにかく

底なし沼へようこそ!